基本情報技術者試験の受験体験記

この記事では、筆者が社会人になってから独学で基本情報技術者試験を勉強し、3回目の受験で合格した体験を書きます。

基本情報技術者試験とは

情報処理技術者試験のうち、ITパスポートの上位版。国家資格でもあります。ITエンジニアの登竜門と位置付けられることが多く、IT業界では入社早々または入社前に取らされるんだとか。(会社によるが、SIer, SE関係は特にそう。Web系はちょっと別、プログラム書いてサービス、アプリ(ブログも含む)などを作れる能力が大切だそうです)

 

ITパスポートはITを「利活用する側」なのに対し、基本情報技術者試験とそれの上位の試験(応用情報技術者試験など)はITを「作る側、提供する側」を想定した出題、難易度となっています。

試験は午前試験と午後試験があり、両方60点以上取れば合格です。合格率は20-25%くらい。

受験理由

将来性がありそうな分野だと思ったため

流行り廃りの激しい部分ですが、名前の通り基本や土台の部分はしっかり押さえておきたいと思いました。

大学の専攻も非情報系だったので、この試験の受験をもって勉強を進めようと思いました。

自身の興味の範囲を広げたいと思ったため

現代においてこの分野は一種の教養と化していることを最近痛感しておりました。

勉強は思い立ったが吉日だと思い、一念発起しました。

ITパスポートを持っていたので、その続き

ITパスポートに合格し、自分にこの分野への素質があると思いました。

この分野に向けた努力は、報われて価値のあるものだと感じ、(たとえ時間がかかろうが)やることを決めました。

勉強

学生時代にC言語で数十行程度のプログラムを書いたり解析したり、アルゴリズムの授業をとったりしていました。非情報系とはいえ理系学部なので数学関連は(情報系用語以外は)概念として頭に入っていた状態からのスタートでした。

参考書は1冊のみ。出るとこだけ!の2017年版。

 

3回目の受験では基本情報技術者試験ドットコムというサイトで過去問演習させていただきました。ものすごく便利でした。

結果

1回目

午前58.75、午後67くらい。午前であと1問足りず×。仕事が始まったばっかりで試験勉強どころではなかった気がしますが、「ん?こんだけしか準備してないのにこれくらいは取れるのか、意外と何とかなりそう」というのが率直な感想だったと思います。

2回目

午前67.50、午後57くらい。午前を重点的に対策したら午後のC言語で構造体が出て爆死。この時期はTOEICと数学検定1級と並行作業でいろいろやっていたとはいえ、理解の薄さが露呈しました。

また、大学時代の専攻知識(数学や統計学)に頼りすぎて肝心の情報系知識がおろそかになっている状態に気づきました。結果論から言えば足踏みに近い状態になっていたわけですが、それが分かったこととそのうえでこれからどうするか、という方向性などの見直しをするきっかけとなりました。

同時並行していたTOEICは800後半をうろうろ、数学検定1級は1次合格。資格取得は途中で決してあきらめなかった者が勝ちます。こういった経験もバネにしつつ、3回目に続きます。

3回目

午前62.50、午後67.50で何とか合格。サイトを使って過去問重視の勉強をしました。TOEICと数学検定1級2次との並行。

便利なサイト利用させていただいたのに午前があまりできず、数学関連で稼いで押し切り。2次はアルゴリズムとプログラミングで学生時代の経験をもとにして押し切り。

何とか取れるところを取って合格しました。合格までに大分遠回りをしました。

 

なお、この合格で勢いに乗った私は4月の数学検定1級に合格し、TOEICでも6月に初めて900点超え(930点。L475, R455)を達成することになります。

最後に

勉強は他の試験と並行してやっていました。

学生の学業と趣味。社会人のワーク、ライフ。人生はなんでも同時並行です。

また、基本情報技術者試験の先の応用情報技術者試験を見据えていたので、さっさと乗り越えなければ、という気持ちもあったので、これで一安心ではあります。

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