情報化社会が進む中、基本情報技術者試験の認知度はますます高まっていて、この資格を取ろうと思っている人は少なくないかもしれません。
この記事では、基本情報技術者試験のソフトウェア開発問題5問のうちどれが多く選ばれているかを、Twitter上で収集したデータを使って述べていきます。
概要
基本情報技術者試験には午前試験と午後試験があり、そのうち午後試験ではソフトウェア開発問題5問のうち、1問を選択して解答することになります。
その5問の内訳は、2019年秋まではC, COBOL, JAVA, アセンブラ, 表計算、2020年春からはC, JAVA, Python, アセンブラ, 表計算です。
※2020年春から、COBOLが廃止されてPythonが追加されます。
配点は2019年秋までは20点、2020年春からは25点であり、この分野でどの問題をとるかの重要性は高まっております。
なお、午前試験は80問すべて4択問題で1問1.25点、午後は他肢選択問題で、同じ回に両方60点以上とれば合格です。
調査結果
2019年秋の合格者の選択割合をTwitter上で100人分調べました。結果は下のとおりです。
母集団が合格者、Twitter上、選択言語が分かる画像ツイートをした人に偏っております。ご了承ください。
問題番号 | プログラム言語 | 人数 |
問9 | C言語 | 31人 |
問10 | COBOL | 1人 |
問11 | JAVA | 17人 |
問12 | アセンブラ | 7人 |
問13 | 表計算 | 44人 |
合計 | 100人 |
どの問題も一様に選ばれるとすると、1問あたり20人。
95%信頼区間を計算すると、C言語が31±9, COBOLが1±2, JAVAが17±7, アセンブラが7±5, 表計算が44±10 (単位は [人] )
100人では統計学的にはまだ弱く、母集団も偏っていますが、参考までに。
また、午前試験には免除制度がありますが、それを利用した人は100人中19人でした。
考察
表計算が1番人気
という結果になりました。表計算はプログラミング未経験の人におすすめとよく言われ、問題も比較的解きやすいといわれます。表計算≒エクセルと思えば分かりやすいはずです。
表計算を選ぶ人は過去問を何回かこなしたり、公式HPの過去問の最後の方にある「表計算ソフトの機能・用語(基本情報技術者試験用)」を読んでおくといいでしょう。
次点でC言語が続き、JAVAも平均的な選択確率があることが分かりました。プログラムの穴埋め問題や、プログラムの動き方、要件を理解しているかが問われます。
該当する言語で数十行またはそれ以上のコードを書いたり理解したりした経験のある人にはこれがおすすめ。
アセンブラは少なめ。
そしてこの調査を行った2019年秋の試験をもって廃止されるCOBOLは100人中1人という結果。
IPAのいう通り、選択者の減少がそのまま表れたという形に。
また、本番の問題との相性を考慮して選択肢を複数持っておくという手もありかもしれません。
僕は2019年春の試験でC言語を選択して合格しましたが、2018年秋に挑戦したときはC言語の問題が構造体(電車の運行システムを穴埋め、理解する問題)で撃沈しました。
C言語と表計算両方やってどっちかを問題の相性で選んでたら・・・と思ったりします。
2020年春からCOBOLがPythonに変更となり、ソフトウェア開発の配点も20点から25点に変わります。
基本情報技術者試験自体が名前の通り基本とはいえ、情報科学という領域自体が歴史的に見て新しい分野なので現在のトレンドに敏感だなあと思います。
まとめ
・表計算が一番人気、プログラミング苦手でもなんとかなりやすい(らしい)・時点でC言語、JAVAといったメジャーな言語を選ぶ人も結構いる・2020年春からはC, JAVA, Python, アセンブラ, 表計算から1つ選ぶ形式になる・2020年春から配点が25点になって、重要度が増す
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