数学検定1級の受験体験記

最近になって数学検定1級の最年少合格記録が11→9歳に更新されるなど、数学検定1級が一般層にも認知され始めています。
この記事では僕が数学検定1級を受験し、1次合格→2次合格で攻略した経験を述べます。

数学検定1級とは

日本数学検定協会が主催する数学の検定。1次:計算技能検定と2次:数理技能検定があり、両方に合格すれば「数学検定1級 合格」となります。

 

1次:答えのみを記述する計算問題7問。1問1点で7点満点(合格ライン:7点中5点)。時間は1時間。
2次:記述・論述式。問1-5までから2問選択、問6-7が必須の計4問。1問1点で4点満点(合格ライン:4点中2.5点)時間は2時間。

 

レベルは大学程度。線形代数、微分積分、確率統計、数論、ベクトルなど、出題範囲が多岐にわたります。高校の範囲からもそこそこ出ます。

合格率は5-10%くらいです。

受験理由

メジャーな資格、検定で「1級」を取ってみたかったため

誰もが1番を取りたいと願うのはいつの時代も一緒です。小学生がテストで100点満点取りたいとか、徒競走で1番になりたいとか。いい大人でも仕事でトップの成果を出したいとか、売り上げNo.1、業界No. 1、・・・

 

1級を取れるレベルに到達しても学問分野自体や勉強という行為自体はそれよりずっと深くて実質的に終わりがないことはわかってはいるものの、やはり(数学検定というメジャーな検定の中では)1番難しい1級を取るのは、そういった欲を掻き立てるものがありました。

大学院修了後の、クリア後おまけ要素として自分の給料を使った贅沢な娯楽

娯楽というより、こういうことにお金と時間を使うことができる余裕は必要だと思います。

 

自分で勝手に判断して自分のお金を使ってやると、必ずものにする、またはものになるまでやるという気持ちになります。

勉強

ほとんどが大学の勉強。勉強はTOEIC、基本情報技術者試験と並行して行いました。検定協会出版の過去問を試験前に10日ほどやる程度でした。

結果(1回目)

問題について書きたくて書きたくてしょうがないですが、固く禁じられているので書けません。

ご了承ください。

1次

この回の1次試験は簡単な問題と難しい問題との格差が非常に激しかったです。正解率5%の問題や、合格者正解率100%の問題などがありました。

 

正解率5%の問題を丁寧に時間かけて正解しましたが、逆に取りたかった問題を逃すなどしました。

それでもそれ以外の簡単な問題は全部取って、結局7点中5点で何とか合格。

 

数学検定1級は回と問題によって合格率、難易度がかなり変わりやすいのが特徴です。

ただ最近はマシになってきているとも言われ、1次が易化、2次が難化しているそうです。(複数回受験者のTwitter情報によります)

 

だいたい1次2次ともにそれぞれ合格率15-20%くらいの難易度になるようにしていそうな気がします。

2次

ある問題で「なんだこれ!?!?!?」と不意を突かれたのが強烈に印象に残っています。試験の合否そっちのけでその問題をゴリゴリと解きにいって、結果30分以上費やした挙句不正解。
試験終了後に「点対称性に気付いていれば一瞬で解けた」ことに気づき、頭がさび付いていることを実感。

必須問題も忘れちゃいけない問題のはずなのにやらかし。

(ちなみに2018年10月の問題です)

 

そんな感じで、1回目は1次合格でした。

1発で両方取りたければもっと同時並行するタスクを減らした方がよかったかな?

結果(2回目)

翌19年4月に2次のみで再挑戦。勉強はまたもTOEIC、基本情報技術者試験と並行して行いました。人生はなんでも同時並行。
1回死んだ状態で対策を行い、選択問題でどういう問題を取捨選択するかを徹底的に考えた結果、確率統計と(問5に多い)発想系問題あたりを考えていました。

 

そして迎えた試験本番。
最初にすべての問題に目を通しましたが、直感で「あ、これたぶん行けるわ」と思いました。根拠のない自信は大切。

問5の問題が整理技能を問う非常に興味深い問題でした。プログラミングが好きな人とかが好きそう。(数学のテストに出るので、解析的に解けますが)

 

個人的には数学検定1級2次試験の問5のような発想系・整理系の問題は好みです。

 

結果は3点(合格ライン:4点中2.5点)で合格。
人生で初めて「1級」を手に入れた瞬間です。

最後に

数学検定1級に挑戦、合格して得たものは単なる合格証書だけではなく、社会人になってからも精進し続ける姿勢、自信などです(実際、合格後にTOEICの点数を爆上げして自己最高点950点をたたき出したりしました)。

 

成功体験や上記の姿勢、自信をお金で買えたという意味では有意義な経験だったと思います。

 

数学検定1級に受かるための努力とその過程で身につけたもの(僕の場合は大学、大学院)自体や、数学検定1級に合格できるレベルの実力自体が(直接的、間接的問わず)役に立つかどうかは今のところ分かりませんが、まあないよりはマシですし人生が豊かになったりはするのかも?

 

というより、数学検定1級に手を出せるような経済的、時間的、心理的余裕があるということ自体のほうが貴重なのかもしれません。そう考えると勉強は贅沢品であると思ったりもしました。

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