数学検定1級に出る問題は、1次2次ともに問題番号と出題ジャンルがおおむね決まっています。
本記事では、1次2次の問題番号ごとに、どのようなジャンルの問題が出るのかを筆者の所感で書きます。
1次
()内は出題確率は低いが、たまに出るジャンル。
問題番号 | ジャンル | 問題の例 |
問1 | 整数 | 方程式、式変形、因数分解 式の展開、合同式mod、3重根 |
問2 | 三角関数、複素数 (級数、数列) |
三角関数、複素数 三角関数の逆関数 |
問3 | 3次元空間、線形代数 (行列 ランク) |
ベクトル、3次元空間の点や直線の距離 線形写像、内積、外積、立体の体積 |
問4 | 微積分 (行列 固有値、級数) |
マクローリン展開、導関数 ケーリーハミルトン |
問5 | 確率統計 | 期待値、分散、共分散 確率密度関数、分布関数 |
問6 | 行列、線形代数 (級数) |
行列式、固有値、逆行列 級数、収束判定、極限値 |
問7 | 微積分 | 微分方程式 2重/3重積分 |
問1はほぼ整数、問7はほぼ微積分、確率統計は高確率で問5に1問として、問題数は
- 整数:1~2
- 三角関数、複素数:1前後
- 行列、線形代数:1~2
- 確率統計:1
- 微分積分:1~3
といった感じです。
2次
2次試験の問題は番号ごとに綺麗に決まっている印象です。
問6,7は必須で、問1-5は2問選択。
問題番号 | ジャンル |
問1 | 整数 |
問2 | 数列、整数、図形、複素数 |
問3 | 平面図形、立体図形 |
問4 | 確率、統計 |
問5 | 証明、パズル |
問6(必須) | 行列、線形代数 |
問7(必須) | 微分積分 |
問1~問5は、あらかじめ選択する問題は決めておくといいでしょう。
個人的には確率統計が事前対策がやりやすいイメージ。問5は論理思考パズル、プログラミング的な問題が好きな人が向いているイメージ。
問1は問題の種類が多いイメージ、問3の平面図形、立体図形は大学数学でなくても解けるものがあるイメージ。
必須の問6、7は分野自体が固定なので、事前対策は入念に。
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