方針:
- 序盤(1,2手目)はアルファベット絞り込み狙い(出現確率の高い文字を重複無しで含む単語中心に入力)、後半(4手前後)は正解狙い(緑と黄色が計4種類前後が目安)
- 1, 2手目で出現確率の高いアルファベット(子音:s,r,l,t,n,d,c,y,m,p 母音:a,e,o,i,u)をできるだけ重複なく多種類含む単語を優先して打っていく(1の項参照)
- 母音を早い段階で全部そろえると、母音の配置も含めた絞り込みがスムーズ(2の項参照)
- 緑と黄色の種類の合計が4種類前後になったら正解狙いに切り替えてよい(3の項参照)
1:序盤のおすすめ入力単語例
地名、人名などが混ざっていますが、単語として認定されることを確認済みです。
1手目
raise
stare laser irate arise euros store those least aisle later
2手目まで
raise + lound stare + lound house (mouse) + train arise + cloud (clout) route + snailsauce (saute) + minor audio + stern adieu + north (storm) aisle + round (pound)irate + sound euros + paint siren + aloud (about) louis + crate louie + stand
laser + tonic sound + alert those + dinar stale (least) + round avoid + cruel
[1手目]+高出現率の未使用文字を5文字含む単語
※太字は2手で母音全網羅
※1手目で3文字以上が緑や黄色など、運が良かったときは黄色を別の位置に含む単語で緑を狙ってもいいでしょう。
3手目まで
stair + lound + mercy stein + hoard + clump stale + round + chimp
snail + chord + tuple house + train + glyph stare + lound + pluck
[2手目まで]+未使用文字をたくさん含む単語(黄色を別の位置に含む単語なら尚良し)
※3手目は、2手目までの情報(緑、黄色の出方)をもとに決めた方が得策です。すでに出ている黄色と同じ文字は、使う場合は別の列に打ちましょう。
正解狙いではなく絞り込み狙いなら、すでに出た緑を出す必要はありません(※ただし、同じ文字が2文字使われているかどうかの判定をする場合は除く)
英単語中の各アルファベット出現確率
上から順にa,e,s,o,r,i,l,t,n,u,d,c,y,m,p(子音:s,r,l,t,n,d,c,y,m,p 母音:a,e,o,i,u)
※参考(5文字の単語の中での文字出現確率):A word on Wordle
上の項のおすすめ単語は出現確率および母音網羅度を重視したものとなっています。
※他のソースとしては、文章の中での文字出現確率(Wikipedia):Letter frequency では(子音:t,n,s,h,r,d,l,c,m,w,f 母音:e,a,o,i,u) となっていますが、5文字の単語の文字出現確率ではなく、さらに文章中なので”the”や前置詞、5W1Hのwが多くなるなど、単語ゲームとは違った分布になるので適切でないかもしれません。
2:母音の組み合わせごとの並びの順番やその傾向
母音2種類の場合
おそらく最も多いパターン。
赤字は特に出現率が高い並びのものです。
-は単語として成り立つ任意の子音が入ります。
+ | a | i | u | e | o |
a | -a-a- | rabit | haunt,rural, lunar,ultra |
–ea-,-ea–, –a-e,-a-e–,-a–e |
-oa–,-a-o-, –oa-, |
i | – | -i-i- | fruit,unity | write,tepid, fiber,chime |
minor,moist, optic,toxic |
u | – | – | ? | –u-e,-u-e-, cruel,elude |
-ou–,–ou- |
e | – | – | – | –ee-,elect, geese |
–o-e, melon,lemon |
o | – | – | – | – | –oo-, -oo–,color |
単語の具体例
- a+a:canal,fatal,salad
- a+e:treat,wheat,cheat beast,leash,death flame,glare,stare naked,layer,bathe,false,earth,ankle
- a+o:roast,coast,poach mayor,major float
- i+i:digit,rigit,mimic
- u+e:flute,chute ruler,buyer
- u+o:would,sound,round,doubt cloud,shout,flour
- e+e:steel,wheel,sheer,sweet
- e+o:chore,shore,those power,tower
- o+o:shoot,flood,stool booth,tooth
考察
- a,i,u,oが5文字目はレアで、2-4文字目が多い
- eだけは5文字目に入ることも多い
各組合せごとに多い母音の配置を念頭に置きつつ、判明している子音から絞り込んで正解狙いへの切り替えや、子音の絞り込みフェーズに進んでいくといいでしょう。
母音3文字以上について
基本的に母音2文字のときと同じ傾向と考えていいと思いますが、2-4文字目が全部母音であることはほとんどないので、
- 1文字目が母音から始まる
- 5文字目が母音で終わる(大抵の場合、e)
のどちらか、あるいは両方であるパターンが多いでしょう。
2手で母音を全制覇したい場合に使えます。
例
- a+i+u:saudi, audit, quail, waifu
- a+i+e:a-i-e (abide, alike, arise, aside, agile), aisle, naive, ideal, irate, image, media
- a+i+o:avoid, piano, axiom, radio, amino
- a+u+e:a-u-e (abuse, acute, amuse), saute, pause, cause, quake, usage, value, equal, argue
- a+u+o:about, aloud, quota
- a+e+o:a-o-e (above, adore, anode), ocean, omega, roate
- i+u+e:quiet, quite, guide, juice, pique, cutie
- i+u+o:louis, union
- i+e+o:movie, noise, video, diode, olive, oxide, oiled, homie, emoji
- u+e+o:house, route, mouse, ounce, euros, rouge
※すべての例が単語として認められるかどうかは未確認です。
母音4文字
- audio, adieu, louie, queueなど
例外的存在。それぞれe,o,a抜きであるaudio, adieu, louieは最初の絞り込みフェーズで好んで使う人もいるでしょう。
母音1種類だけの場合
- 母音が1文字だけ
- 同じ母音が2回以上
のパターンがあり、3文字目に母音が入りやすい傾向があります。
順番\文字 | a | i | u | e | o |
1 | angry,amass | imply,itchy | – | entry,egypt | – |
2 | nasty,-atch | -ight,misty | burst,husky | tenth,jewel | tooth,month |
3 | chant,chalk, snack,stack |
sting,climb, swill,thing |
skull,swung, pluck,slurp |
shell,check, shelf,clerk |
shock,glory, clock,ghost |
4 | canal,stray | strip,lyric | scrub,syrup | wheel,shred | shoot,throw |
5 | larva | – | – | style,rhyme | – |
考察
- 基本的に3文字目が多い。次点で2文字目、その次に4文字目。1, 5文字目は非常にレア
- 前後はch, th, shなどの2語で1発音となるものか、st, sl, clなど、無声音が入るパターンが多い
- i は -ight 、a は-atchのパターンも多い
-ight のパターンの場合は安全策なら1文字目の絞り込みに1手(shelf, snarl, melon, smell, filmy, moronなど)を費やした方が正解までの期待値手数が減る場合もあります。
母音が一切なしの場合
- glyph, crypt, sylph, lynch, myths, lymph, nymphなど
特徴:
- ほぼ必ずyが3文字目前後に入る
- th、ph、chなど、2文字で音を成す組み合わせの子音が前後に入る
例外的存在と考えていいでしょう。子音絞り込み狙いに使えます。
3:緑と黄色の出現種類数と、推測される単語の場合の数
緑と黄色の出現種類数(=各色に塗られたアルファベットの種類数。重複したアルファベットは除く)と、そこから絞り込まれる文字並びの場合の数を示します。(※定数については完全順列,またはDerangement)
()内の定数は、どの位置に黄色が出るかによって上下します。詳しくは次の項へ。
黄\緑 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
0 | p5 | p4 | p3 | p2 | p1 | クリア |
1 | p4*4 | p3*(3~4) | p2*(2~3) | p1*(1~2) | 1 | – |
2 | p3*(12~13) | p2*(6~12) | p1*(2~6) | 1~2 | – | – |
3 | p2*(24~32) | p1*(6~24) | 2~6 | – | – | – |
4 | p1*(24~53) | 6~24 | – | – | – | – |
5 | 24~44 | – | – | – | – | – |
※pn = p^n。ただし、p = 26 -(灰色のアルファベットの種類数の合計) 、
また n = 5 – (緑+黄のアルファベットの種類数の合計)。
※表はあくまで全パターンの数であり、この場合の数の中から”Valid 5 letter word” に落とし込むので、正解候補はこれより当然少なくなります。
考察
- 緑と黄色が計1個増えるたびにp^nのnが1ずつ減っていき、候補が1/p倍に絞り込まれる
- 灰色が増えるたびにpの値が灰色のアルファベットの種類数だけ減っていく
- 緑を当てるとg/p倍(g≦1、緑と黄色が多いほど小さい)、黄色を当てるとy/p倍(yは0.8~3くらい、序盤ほど大きく終盤ほど小さい)、灰色はpを減らし、文字の種類数が多いほど場合の数が大きく減る
戦略
最初に述べた結論とほぼ同じですが、
- 文字の種類数を多くしたい、つまり5文字すべてが違う単語が望ましい
- 直感でもわかるように、重要度は緑>黄>灰
- そのため、出現率の多い文字(子音:s,r,l,t,n,d,c,y,m,p 母音:a,e,o,i,u)を多く含む単語を優先したい
【中級者以上向け】黄色の位置による()内の定数について
どの位置に黄色が出ると有利か
を述べます。
※重要度はあまり高くないので中級者以上向きです
緑の数をg、黄色の数をyとして、上の表の()内の定数は(N-g-1)_P_y ~ (N-g)_P_yの範囲内となります。
ただし、Pは順列の場合の数を求める記号で、n_P_r = n(n-1)(n-2)…(n-r+1)です。
また、wordleの場合、N=5です。定数の下限は、g+y=5の場合、(N-g-1)! です。
定数が大きくなり、絞り込みが難しい悪い例と、定数が小さくて絞り込みやすいいい例を下に示します。
黄色が緑と同じ列(縦方向に同じ)だと悪いパターンで、黄色が緑と別の列、もっと言うと黄色が複数個同じ列だといいパターンです。
※いいパターンの場合の数は完全順列,またはDerangementと呼ばれます。
ターン数から考えると、黄色は緑と同じ列さえ避けていれば、定数部分は最悪の場合より1/e倍まで落とし込むことができます。
Wordleは5文字なのでともかく、正解文字数が多いWordle派生ゲームでは重要度が増します。
結論
- 序盤はアルファベット絞り込み狙い、後半は正解狙い
- 出現確率の高いアルファベット(子音:s,r,l,t,n,d,c,y,m,p 母音:a,e,o,i,u)を重複なく含む単語で絞り込む(1の項)
- 母音全部+出現率が高い子音を2手でそろえると、母音の配置も含めた絞り込みがスムーズ(2の項)
- 母音のよくある配置パターンを意識して候補を絞り込む技も役立つ(2の項)
- 3手目前後の絞り込みは、複数の正解候補の単語に含まれるアルファベットを使う(※)
- 緑と黄色の種類の合計が4種類前後になったら正解狙い(3の項)
※例えば –ightなら、shelfと入れればsight, hight, eight, light, fight かそれ以外かが分かるので、安定狙いならいきなり正解を狙うよりもこれが得策
※一般に正解候補がN個(N≧3)の時、5手目までにN-1個分を絞り込めばOK(残り1個は全部灰色の場合に消去法で分かる)
参考サイト
特定の文字を含む(あるいは含まない)n文字の単語を検索するためのサイト:
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