【ピクミン2】RTA in Japan Online 2020の出場体験記

2020年8月14日 07:50-11:40くらいにRTA in Japan Online 2020でピクミン2をプレイし、3:47:04で100%クリアをしたiid01です。

忘れないうちにいろいろ書いておきます。

 

外部リンクは貼りませんので実際のプレイ映像等は適当に検索して飛んでください。

出場のきっかけ

ピクミンシリーズの「やり込み攻略の世界」および、その奥深さを布教するため

ピクミンシリーズは「かわいいピクミンとかわいい冒険をするかわいいアクションゲーム」というイメージが先行し、「タイムアタックやスコアアタック等のやりこみ攻略」という概念が他のゲームよりも広く知られていないと感じ、RTA in Japan出場を通じて上記を布教しようと思いました。

 

先日ピクミン3DXの発売が発表されたときの盛り上がりを見ると、ピクミンシリーズの知名度や人気、さらに潜在ファンやライト層の規模はかなりのものだと思います。

筆者がRTA in Japanに出場して「ピクミンシリーズはこんな遊び方が出来るんだぞ!」「ピクミンシリーズはこんなに奥深くて面白いんだぞ!」とプレイングで示してライト層や潜在ファンを盛り上げることはピクミンシリーズの今後のために有意義だと思いました。

 

誰かが楽しんだり喜んでいるのを見るため

コロナによる自粛、行動の制限、上記の機会の減少。

そのような時代だからこそ、共通の好きなゲームで人を喜ばせたり盛り上げたりすることは有意義で、自分にできるのなら是非ともしたいと思いました。

申し込みや事前準備など

申し込み

開催の3か月前くらいから申し込み受付開始、そこから約2週間で受付終了。

 

筆者は若干完璧主義なのか、「今の実力で申し込んでいいのか」と受付期間中に悩んでいました。

ただ、それだと「eスポーツ」が流行語になったりRTAの知名度上昇や観戦の娯楽化、一般化が現在進行形で行われているという絶好のタイミングを逃してしまうと思ったので思い切ってやってみました。

 

コロナでZoomなどが伸びたりするのを見ていて実感しましたが、何事にもタイミングは重要です。

筆者が「ここだ」と思ったタイミングにたまたまRTA in Japan Online 2020がありました。

 

締め切りの3日前くらいに「ピクミン2 お宝全回収」と「ピクミン2 借金返済」を自己ベスト動画とともに申請。前者は投稿時世界1位、後者は日本記録。

(実はピクミン2はお宝の値段、重さの関係上、筆者が持っている日本語版ROMはお宝全回収が有利で借金返済は不利)

 

2ついっぺんにやるのはルートの暗記で混乱するのと他者との兼ね合いや時間制約があるのでどっちか1つ、できれば(100%クリアで王道、かつ投稿時世界1位の)全回収がいいなあ、と(申し込み後の採択選考の3週間で)こっそり思っていました。

採択、事前準備

筆者の思いが通じたかのように、締め切りから3週間後(本番の55日くらい前)にピクミン2 お宝全回収が採択されました。

 

そこからRTA in Japanのdiscordで運営の方がいろいろ準備していただきました。(プレイヤーも裏ではいろいろやっていますが)

また、スポンサーの無敵時間さんからTシャツやステッカーをいただきました。感謝。

プレイヤーがやる準備はプレイングで視聴者を楽しませること、と思うくらい走者がやることは少なかったのでたぶんこれ運営の方は裏側で仕事量多くて大変なんだろうなあ、と事前準備の段階から思っていました。

解説動画等の作成、練習

まず、7月中に構想のあった動画(スマブラDXホームランコンテストまとめ動画、カービィのエアライドのシティトライアル能力カンスト動画)などを完成させ、他ゲームのやり残しがない状態にしておきました。

 

本番の3週間前くらいから、ゲーム内で使用するテクニックの解説動画投稿(後述)およびTwitch、YouTube Liveで練習(メモリーカードあり、完走重視)を行いました。

 

その結果、7回くらい?完走したタイムがすべて3時間40分台になりました。(自己ベストは当時3:38:50)

 

あれ?申請タイム甘くしすぎた?と思いましたが、最悪の状況(フリーズ、お宝消失、などのリセット案件複数回や手のつけようのない地形連発)を想定してのリカバリー策や安全策を徹底した結果だと思います。

本番前

朝早くのスタートだったのでタイマーを3つくらいかけて早めに寝ようとしましたが、暑すぎてあまり寝られませんでした。

 

それでも06:40くらいに起床。のんきに軽めの朝食をとりながら前の人のゲームを見ていたらdiscord通話で準備するように言われ、慌てて配信テスト、打ち合わせ等。テレワーク用にヘッドセット持ってなかったら終わってた

 

筆者はマイク無しでプレイする予定だったので、通話でカウントダウンをして出走。

プレイ中に思ったこと(時系列順)

「朝っぱらなのに1.x万人が見ているんだけど」

「なんかピクミン2がトレンド入りしているんですが」

「ルーイスキップとEarly Bluesが1発、順調」

(秘密基地5階でカメラ切り替え後に爆弾のシュ~って音を聞きながら)「あ~これまずいやつだ、でもリセットあるから」「やっぱりダメだった、仕方ないやり直し」

(秘密基地9階で)「うお、回収バグ決まった(まぐれ)」

「コメントが訓練されすぎ、あと予想以上に視聴者が予習してる、予習動画出した甲斐があった」

「水中の城3階神配置すぎる、上位数%だこれ」

「ゲキニガはまだ大丈夫だけどゲキカラはカツカツだなあ」

「借金返済で2:13、リセット除けばまあまあ」

(デメマダラの王国不正侵入に時間がかかり)「こんなもんだよなあ、でも視聴者は気づいてないしいっか」

「王国4階で紫ポン1個、2回目は2個出さないと」

「クソ地形」(混沌の魔窟7階)

(超重ギガンティス後のゲキニガ誤射で)「wwwwwwww」(つかみが何故か出なかったのが原因)

(夢の穴4階犠牲で)「リセットか、いやまだギリギリ続行できる」(白の全体数的に)

(危険なフロアでゲキニガとリセットの存在をバックに攻めムーブしながら)「こわああああああ」

(夢の穴14階)「最後電気出してくれたけど、運としては若干下か」

(百戦錬磨の穴2階)「直列地形の一番奥、距離が長いのはどうしようもない」

(百戦錬磨の穴9階、ヤキチャッピーに突っ込んで)「やべ、こいつヤキチャッピーだった」

完走後

お宝図鑑でいろいろやろうとしましたが、打ち合わせ不足&discordでの返事が遅れてその手前で終わりました。終わり方を考えなかった自分が悪い

 

プレイ中はゲームに集中しており、その余韻が冷めずに実感がわきませんでしたが筆者は確かに1.4-2.5万人の前でピクミン2をプレイし、3:47:04でクリアしました。

確かにピクミン2をTwitterにトレンド入りさせました。

予定タイムより速く終わらせて、次の人にバトンをつなぎました。(結果注目度が高かったえいご漬けの予定時間を早めてしまいました)

 

次の人のゲームやTwitterの反応を眺めながら、徐々に「ああ、確かにやり切ったんだな」「確かに役目を果たしてバトンをつないだんだな」「自分のプレイはこんな風に見られていたんだな」と実感していきました。

マイク無し、解説無し(予習動画で代用)という異質な感じがどう受け入れられるかが懸念でしたが、解説動画で予習した人のコメント解説がありがたく、あと視聴者が暖かかったです。(減点法ではなく加点法的な感じ)

また、運営の方も公式Twitter等を見る限り裏で相当予習や準備をしてくださっていることを実感しました。

 

しばらくして午後は外に出かけてえいご漬けを取りにいき、えいご漬けの記録を47.14に更新して直撮り動画と書き取りマラソン攻略記事を書きましたが、なぜかそれがバズって余計に後述の知名度や話題性に拍車をかける羽目になりました。

出場して変化したこと

他のゲームのプレイヤーや視聴者の知名度が大幅アップ

Twitterの通知が追いきれなくなりました。

YouTube、Twitch、さらにはマイペースで好きにやるつもりだった本ブログまで伸びることに。

狙ったつもりはなかったものの、完走後にえいご漬けの動画を上げたことも1つの要因。

完走重視のプレイ練習で、丁寧さや慎重さに気を付けるようになった

これまでは記録重視のために完走率は低かったのですが、意識して安定を取るプレイング能力も身についたと思います。

視聴者の心をつかむには練習をするしかなく、事前にYouTube LiveやTwitchで配信しまくったことが安定感のあるプレイの獲得につながったと思います。

解説動画の編集と投稿、視聴者の気持ちの理解

心置きなく本番を迎えるためには、視聴者が予習して楽しめるように解説動画を編集して投稿したり、視聴者が喜ぶのは何か、を考えるようになりました。

結局練習していいプレイングをすることが一番視聴者が求めていることなのでは、という考えに至りました。(マイク無しならなおさら)

今後について

初代ピクミンが発売されてからもうすぐ19年になるので、直近では初代ピクミンをどこかで披露できたらいいと思っております。

 

それまでにネット環境の強化、パソコンなど機材の新調なども余裕があれば行いたいと思います。

 

ピクミン3DXの発表など、ピクミンシリーズに対する世間の期待やファンの規模は間違いなく大きくなっていると思います。

筆者が今回ピクミン2をプレイすることによってそれに応えることができたかどうかはまだ分かりませんが、少しでも楽しんでいただけたなら幸いです。

コメント

  1. peg より:

    はじめまして。
    RTA in Japanでの完走お疲れ様でした。

    EBを筆頭とするglitchを利用したテクニック、地上での洗練された回収ルート、地下での一見すると無鉄砲な強行軍を可能にする的確な対応力、いずれもが積年の経験値と確かな技術に裏打ちされており、見惚れるばかりでした。思えば、私がはじめてiid01さんの動画を拝見し、世界にはここまでピクミンがうまい人がいるのか、と感銘を受けたのが少なくとも5年以上前なので、今回のような大会での走りを多くの観客とともに視聴できたことにはある種の感慨深さすら感じます。

    これからも動画投稿/配信の場にて素晴らしいプレイングを披露していただけることをファンとして心待ちにするとともに、陰ながら応援しております。

    • iid01 iid01 より:

      コメントありがとうございます!
      地道にやってきたことが今回の内容に結びつきました。
      個人的にもRiJといういい大会の場を借りることができたと思っております。
      今後もマイペースに更新していきたいと思います。

      • peg より:

        ご丁寧にご返信いただき誠にありがたく存じます。
        重ねてになりますが、これからも更なるご活躍を楽しみにしております。

  2. 3移植も楽しみだが4を切望する人 より:

    初めまして。
    いつもYouTubeの配信など楽しみに見させていただいています。
    RIJお疲れさまでした。本番でも練習と変わらず3h40m台をたたき出していて流石iidさんだなと思いました!
    また本ブログでRTA中に考えていたことなど知れて面白かったです。

    お話変わりますが最近チャレンジ大水源の新ルートが考案されているのはご存知でしょうか。
    考案者はTRRさんという方で、YouTube上に動画をアップされています。
    動画自体はTASなのですが、ペレット操作なしで最適化が最小限にされておりRTAにも応用可能だそうで、実際にそのルートを使いRTAにて700~712(バグ死なければ714だそう)を達成している方もいらっしゃるようです。
    私はRTA見る専のただのエンジョイ勢なので、このルートのメリット(もしくはデメリット)などあまり分からないですが、もしまたチャレンジ大水源のRTAをなさるなら1ファンとしてぜひiidさんの走りを見たいと思い連絡させていただきました。
    もうすでにご存知でしたらお読み捨てください。

    失礼しました。

    • iid01 iid01 より:

      コメントありがとうございます!
      チャレンジ大水源の新ルートを試したことはあるのですが、カエルのバグ死とジャンプで花が散る現象により時間内に終わらなかったりして頓挫した経験があります。
      時間や余裕、やる気などが出てきたら再度ご検討いたします。

      • ホリー より:

        はじめまして。
        RiJお疲れ様でした。
        自分は以前にピクミン1.2.3をプレイしていて、(主に2の2pバトルにハマっていました笑)暫くはプレイしていなかったのですが、iidさんのRTAを見て、懐かしくなる気持ちと共に自分もピクミン2でRTAしてみたい!!と思うようになりました。今は知識もスキルもiidさんに到底及ばないですが、いつか4時間切り出来る様に頑張っていきたいです。動画いつも楽しみにしています。

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