TOEIC950、英検1級の僕が久しぶりに英語で外国人と会話した結果分かったこと

去年TOEIC950、英検1級を取得した僕が正月で久しぶりに実家に帰ってきて、ゆっくりするついでにスカイプで外国人とチャットしてみましたので、その率直な感想を書いてみます。

ちなみに、英語をしゃべるのは英検1級の面接以来です。

 

まず前提として、

・資格英語と会話英語は別物(ただし、資格英語で結果を出せた能力は確固とした土台になる。これはガチ)

・資格を取った瞬間に劇的に英語が話せるようになるわけではない(資格だけでは手の届かない部分は確かに存在する。ただ資格英語で結果を出せるなら慣れるまでの時間も速い。これはガチ)

 

TOEICと英検は能力測定のための試験であって業務独占資格ではないので、取る前と取る後で何かを劇的に変えてくれる代物ではありません。

資格自体は「その試験に合格した証明」「その試験でそれだけの実力を発揮したことの証明」です。

また、TOEICと英検は海外知名度はTOEFLやIELTSに劣り、その肩書自体も外国人にとっては猫に小判だったりします。(ただし、それを取るまでにした努力およびその成果が見て取ることができれば別かも)

そのため、実際に外国人と会話するときは「その資格を取るためにした努力の成果および、合格するのに使った純粋な実力勝負」となるわけです。

しかしながら、その資格およびその過程の努力などを通じて得したことは確かにあります。

その内容は以下の通りとなります。

英会話はTOEICのPart 2、英検の面接と大体同じ

英会話をしていると思います。

英会話の応答の基本は大体TOEICのPart 2、自分の考えなどを表現する部分は英検の面接との共通点が意外と多いです。

資格の勉強だけをしていると能力が偏ってしまいがちですが、英語は英語なので英会話に活かせる部分は結構あります。

TOEICはLRだけであっても、スピーキング能力の根底にはリスニングがあるため、リスニングで高得点をとれる実力によってスピーキング能力が支えられていることは紛れもない事実です。

そもそも聞き取れない英語は話せませんし、相手の英語をまず聞き取れないと会話にはなりません。

 

また、英検の面接では自分の考えを根拠や理由をもって答えることが求められたり、社会性の高い話題を議論することになります。

こういった類のお話は外国人は大好きです。

例として、「オリンピック後の日本の景気はどうなると思う?」とか聞かれました。(オリンピック特需が終わることと、増税により悪化する。それに伴って雇用状況なども悪化するとか答えたと思います。実際にはそうなってほしくないですが)

外国のコミュニケーション文化としては自分の考えを根拠や理由をもって論理的、簡潔に答えることが非常に重要であり、かつ国や文化が違う人と話すときには相手の文化の相違、考え方やバックグラウンドの相違は当然あるものという認識があります。

そういった状況でのコミュニケーションは、英検の面接で求められるものと共通する部分がわりとあります。

僕は英検1級から英検準2級まで受けたことがありますが、特に1級と準1級は、絶対的な答えが存在しない社会性の高い話題に対して自分の考えを論理的、簡潔に話すことが求められるので、準1級以上取得者は自信を持っていいと思います。(ちなみに、CEFR基準だと準1級はTOEIC 785以上。個人的にも大体760-810くらいかなという感覚)

自信と余裕を持って話せる

英語を話すうえで最も重要なことの1つは、「自信を持つこと」です。これは間違いないです。

そして、TOEICや英検という客観的な指標で結果を出し、公正な機関にその実力を認定されることは、その機関が定義する英語の実力を持っている、ということになります。

人によりますが、これは大きな自信となるはずです。

TOEIC950、英検1級はCEFR C1レベルですが、誰でも取れるわけではないレベルまで到達している(正確には、日本人誰もがCEFR C1になるまで「英語」についての努力を続けられるか、ということと、頑張り続けられるものの対象が運よく「英語であるか」という意味で)なら、なおさらです。

まとめ

・TOEIC、英検はスピーキングだけを測るものではないので英語を話せるためのベストな方法ではないが、土台となる部分は大量。そもそも同じ英語なのでやはり資格試験から(間接的であっても)得るものは多い

(話すためのベストな方法は、しゃべりまくること。相手がいない場合はシャドーイングだと個人的に思う)

・外国人は英検1級や英検準1級で出るような、社会性の高い話題が大好き。また自分の考えを論理的、簡潔に話すことが求められる。準1級以上取得者は自信持っていい

・英語では結論や答えを最初に話すことが鉄則。その意味ではTOEICのPart 2の感覚は似ていたりする

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