TOEICのリスニングで威力を発揮する特化テクニック「指折り法」について

TOEICはシビアな時間制限の中で大量の問題を解くタイプのテストです。

 

そのテストのリスニングで、テスト特有のテクニックで高得点が取れたらうれしいですよね。

 

僕はTOEICを10回以上受けたり、大量の問題集で練習した過程でリスニングのPart 3, 4との相性が抜群な自分独自の方法「指折り法」を確立しましたので紹介します。

指折り法とは

簡単に言うと、リスニングの音声放送中に答えにあたる部分が話されて、放送中に答えが分かった時にその選択肢を指で作っておく、という方法です。(Aなら指で1、Bなら指で2…と作る)

 

とてもシンプルですが、これによって音声放送中に目線や意識を解答用紙に移さないので、心的資源や集中力を音声と問題文に全力で集中できます。

 

TOEICのリスニングPart 3, 4は、1つの放送文あたり設問が3つあり、その3つそれぞれ質問文とその答えの選択肢4つから成ります。

 

放送中に話された選択肢がそのまんま答えになることも割とあったり、ある程度実力のある人は放送中に答えの選択肢が分かったりします。その場合はマークシートに目を移してマークしたりせず、指でその選択肢を素早く記録しましょう。(マークシートに目を移すと問題文の場所を見失ったりマーク場所を見定めるために集中力をそがれるため。

 

リスニング音声を集中して聴きながら、目線は問題文の方向に向けた状態を保ちます。リスニング中に正解が話されたり、見つけられたら、Aなら1、Bなら2、Cなら3、Dなら4を指でつくる感じです。

 

普通にやると3問目を記録するのに手1本足りないので、1,2問目に加えて3問目が例えばCだと分かった場合は頭の中で「33333333333333」とか反復しながら会話文終了後に(指をそのままにしながら)解答用紙に目線と鉛筆を動かしつつ、指と頭の中の通りにマーク(時間がないときは点だけつけておき、次の問題文の先読みに移る)、といった流れで解いていきます。

 

また、放送中に分かるものの数は問題によって違うので、1問目なら自分の胸から離れた方に選択肢を記録した手を置く、3問目なら自分の胸に近い方に手を置く、2問目ならその間、というようにしておくと混乱せずに済むと思います。(右手と左手で使い分ける方法もあります)

 

僕はリスニングパートが450点くらいのときにこの方法を考案、練習し、2019年9月のテストでリスニング満点の950点を取ることができました。それ以外の回でも、これ含め4回すべてリスニング470超え、トータル900超えを達成できました。

指折り法のメリット

リスニング音声放送中に目線や意識を解答用紙に移さないので、耳は音声だけに、目線は問題文だけに全力で集中できる

・そのため、解答リズムや音声聞き取りリズムを崩しにくい

・木タイプの問題(=特定部分を聞き逃したらアウトな問題)に絶大な威力を発揮する

 

リスニング音声放送中に解答用紙にマークやチェックをしようとすると、マークの位置はどこかといったことに気を使う必要があり、音声や問題文への意識がそがれます。かといって頭の中で選択肢を記憶しておこうとするのはそれだけ心的資源をそこに使ってしまい、本来集中すべき音声や問題文への注意がそがれます。そういう隙に対してTOEIC特有の「時間のシビアさ」「聞き逃したらアウトな木タイプ問題」が降りかかってくるわけですが、そんな問題を解決してくれるのが「指折り法」のメリットです。

 

2つ目の解答リズムについては、3問目の問題文読み上げが始まる前までにはマークを終え、次の問題文の先読みに移るといいでしょう。(←僕もよくやらかすので、僕自身への自戒も含む)

注意点

・問題文の先読みは必須

・指折り法を使いこなすには、しっかりとした実力と練習が必要

・木タイプ以外の問題は、リテンション能力がしっかりしていれば放送文中に答えが出なくても、後回しでなんとかなる

 

なお、ここでいう3つ目のタイプの問題とは、簡単に例を上げると

Who most likely is the man?

Why does the man say “—–” ?

あたりです。要するに、放送文を全部聞かないと判断が難しかったり、概要を覚えていれば後回しにしてもなんとかなる方法です。

 

TOEIC対策本では大方言われていますが、音声が放送される前に問題文をあらかじめ読んで「何が問われるのか」を事前に把握しておくことが、この方法の成否に大きく影響します。(選択肢まで頭に入れる必要はないが、余裕があればぼんやり見ておいて雰囲気をつかんでおくといいでしょう)

 

問われることを把握したうえで、放送中にこれといった言及を待ち伏せたり、耳を光らせたりして該当箇所や正解のヒントを聞き取って選択肢を素早く精査して正解を指で記録し、そうしたらまた音声の続きと次の問題の内容に意識を向けて該当箇所を待ち伏せて・・・といったことをするには、やはり高い実力とそれなりの練習が必要となります。(逆にこの方法を高いレベルで使いこなせる人はTOEIC以外にもいろんな英語に触れるのが、全体的な英語力向上にはいいかもしれません。あくまでこれはTOEIC特化型の方法です。)

Part 1, 2には利用可能か

Part 1は、正誤判定ができない選択肢があった場合は割と使えると思います。

例えば、Bで微妙な選択肢だった後にDでも微妙な選択肢(に一瞬聞こえた)、というときに

「やっぱDではなさそうだな、あれ?さっき微妙だった選択肢ってBだっけ、Cだっけ」

となることを防げます。

 

Part 2も同じように一時的な記録保持に使えます。

特に最近のPart 2は難化した(というより、回りくどい応答、答えや解決策を他人やほかの事柄に丸投げする応答、質問に質問で返す、「こういう事情で分かりません」みたいな応答が増えた)とよく言われ、また3択ということもあって消去法で答えを導くこともよくあります。

そのため、指で微妙な選択肢をキープしておけば余計なことに心的資源を割かずに音声に集中できるわけです。

 

英検とかなら、質問が書いてあるリアルライフ形式の問題なら使えるかも?

まとめ

・指折り法とは、TOEICリスニングで正解選択肢を指で作ることにより音声と問題文に全力集中するための方法であり、特にPart 3, 4の「木タイプ」の問題に威力を発揮する

・Part 1, 2でも正誤判定が難しい微妙な選択肢をキープすることで、有利にできる

・使いこなすには、ある程度の実力と練習が必要

コメント

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