英検1級に合格するためには、12000語前後、あるいは10000-15000語くらいの語彙量が必要ともいわれます。
僕は2019年10月の英検1級に1発で合格しましたが、その時に語彙力を計ったところ、およそ8000語の知識でした。
それでも全セクションで約7割をキープして合格しました。
語彙力を計測したサイトはこちらです:http://testyourvocab.com/
本記事では、僕がどのような勉強方法をして8000語相当の語彙力で英検1級に合格したかを書きます。
なお、僕は英検1級に合格するために語彙を3か月パス単で勉強した程度です。
他はあまりやっていません。
大学などの授業で英語を聞いたり話しまくった
僕は、大学の一般教養の授業で英語のリスニング、スピーキングに特化した授業をとりまくりました。
理由を簡単に書くと、
・海外への憧れ
・英語を使いこなせるのは「かっこいい」という思い込み
・英語を知っていると世界が広がる(なんかの講演でgoogle検索で日本語と英語では検索結果数が約10倍になると聞き、何故かモチベーションが上がった)
・単位を取るのが楽そう
あたりです。
授業中に日本語禁止のものもありました。
この経験のより、リスニングとスピーキングとライティングについては鍛えられました。
一方、語彙力については英検1級レベルまで深く触れたわけではありませんでした。
ゲーム、メジャーリーグなどの英語の動画コンテンツを見まくった
僕はゲームが大好きです。また、メジャーリーグも割と見ます。
YouTubeなどの動画サイトではゲーム動画や野球(メジャー)の動画は英語だろうがそうでなかろうが興味があり、気づいたらいつの間にか見ていました。
それを続けていると、リスニングや英語の感性は習得できますが、語彙力は偏ります。
実際に僕はネットスラングやゲームなどの用語、broken Englishに偏った方向で英語力を伸ばしてしまいました。
英検1級の語彙は上の方法で習得した語彙はあまり使いません。
役に立ったものと言えばスマブラX:Super Smash Bros. Brawlのbrawlあたり。あとはbalk atも野球を知っていればピンときやすく、覚えやすいかなと。
それでもリスニング、スピーキング、全体的な英語の感性および、コンテンツを通じた英語への興味の形成自体にはかなり役立ちます。
英語吹き替えアニメを3-5周した
僕は大学2, 3年生のときに動画にハマっていた時期があり、その時に何故か偶然らき☆すたの英語吹き替え版動画に出会いました。
なお、吹き替えとは字幕が英語のものではなく、キャラクターのしゃべり声が日本語ではなく英語に吹き替えられているものです。English Subではなく、English Dub。
Dailymotionという動画サイトですが、今もあるのかな?というのは置いといて、その動画の視聴がきっかけで「このキャラクターみたいにしゃべれるようになりたい」的なことを思った記憶があります。
当時はらき☆すたはあまり知りませんでしたが、結果的にそれを24話全部視聴し、さらに後日慣れたところでシャドーイングも行いました。
大学で英語の授業をとりまくっていたので、授業以外の取り組みとしてでもありました。
なお、視聴して完遂したアニメは以下の通りです。
・らき☆すた
・けいおん!、けいおん!!
・ポケモン初代
・キルミーベイベー
ゲームやメジャー、一時的だけどアニメなど、何かにはまったら抜け出せないそのオタク気質なところが、結果的に英語力向上に役立ちました。
スラングやbroken English、学校やビジネス英語では絶対に触れない単語を知ったのはゲームとメジャー、アニメの影響です。英語学習に楽しさを求めるならこういう学び方もあるんだと思います。
なお、この経験が役に立ったのかというと、英検1級語彙の(22)-(25)の4問は熟語なのですが、そちらには割と役立ちました。
let upってなんかアニメ英語で聞いたなとか、scoot overってけいおん映画に出てきたなとか。
これもリスニング、スピーキング、全体的な英語の感性および、コンテンツを通じた英語への興味の形成自体に一役買いました。
チャットサイトへの書き込みや英語論文、英語のネットコンテンツ
Discordというゲーマーのためのチャットサイトに書き込み、情報収集をしたり、大学院で英語の文献を読んだり、英語アニメについての海外の反応を検索したり(myanimelistっていうサイトで一時期ハマっていました)・・・
何かをする経験、その「何か」をするために英語を使う必要がある状態を続けていると、そっち方面の英語の感性が磨かれていきます。
Discordでのチャットは、外国人のゲームのリサーチ能力、洞察力はものすごく、人の数、時間、研究力などあらゆる面で目を見張るものがあります。
Wikipediaもそうですが、英語論文はそもそも英語のほうが文献がしっかりしていたり日本語ではそもそもなかったり。
英語アニメの海外の反応のエゴサは英語吹き替えアニメ視聴の延長。
そういった、実際に英語を使って何かをすることで学習につなげました。
でもこの方法だと経験に「偏る」んですよね。
経験に偏るのがいいのか悪いのか、というのは、1回やったことは2回目はスムーズなのでいいですが、じゃあ別の何か(ここでは英検1級)には役立つのか、ということです。
たしかに「英語を使う」系のリスニング、あとライティングは特別練習しなくても何とかなったのは上のおかげかもしれません。
しかし、英検1級語彙問題は「偏り」の悪影響、というより上の方法ではあまり磨かれなかったので、パス単を個別にやって何とか7割にした、という感じです。
最後に、8000語で英検1級に合格できた理由(主観)
・上で書いたようなぶっ飛んだ?英語学習方法だったので知識が偏ってしまった
・英語を使うことを重視した学習をしており、レベルの高い単語に出会う学習方法(難しめの新聞、記事を読むなど)にはまだ疎かった
・unprecedented, irreparablyといった「分解して各部分の意味を取って全体の意味が分かる」系の単語はまあまあ得意なものの、lax, piqueなどの「分解が難しく、それを知らないとアウト」系の単語があまり得意ではないので語彙力的にはまだまだだった
・そもそも英検1級自体、他にやることがいろいろあったとはいえ3か月の勉強であり筆記試験はギリギリだった
あたりが主に考えられます。
英検1級の受験を考えている方にとっては、このようなぶっ飛んだ学習方法でも手が届くこと、1万語に満たなくても他が良ければ何とかなるという事実は心強いと思います。
とはいえ、英検1級の語彙問題で出るような単語は長文でも出て、ライティングでも使えるとポイントが高いです。また、TIMEとかの雑誌、新聞などにも出ますし、海外のニュースでも出ることがあります。
英検1級の語彙問題は使わない、という人も、界隈や分野が変わったり一歩先のレベルに行くと使われている、ということも少なくありません。
僕ももっと精進しなければ。
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